interview_0002

ご開業されてから1年半が経過しましたが、患者さんの動向はいかがですか?

おかげさまで来院数が順調に伸びていて、8月の1日の平均数は開業当初想定していた通りでした。現在、リハビリ担当のスタッフは10人で、ベッド数も着実に増えています。

ご開業の地にこの場所をどうして選ばれましたか?

青山学院大学ラグビー部のチームドクターをしていて、キャンパスがある渋谷から部員が通いやすい場所を考えていました。以前から近所の世田谷公園に子どもと通っていて、地域の雰囲気が好きだったことも理由ですね。ほかの場所もリサーチしましたが、このあたりに競合の整形外科がなく、ニーズの高さも決め手でした。

ご開業されて大変だったこと、逆に良かったことは何ですか?

クリニックを認知してもらうためのプロモーションを自分でやらなければいけないことですね。勤務医のころは全く経験しなかったことなので、大変でした。ですが、ゼロからつくり上げていく作業は楽しくもあり、やったことがすべて結果につながるので、苦労もありますが原動力にもなっています。

今後分院展開も視野に入れてらっしゃいますか?

開業当初から考えていました。このクリニックを核としながら、導入しているMRIのリソースを活用できるクリニックを近い場所で展開できたらと考えています。

趣味について教えてください

大学時代から続けているラグビーです。今は知り合いの紹介でリーグワンのあるチームのチームドクターをさせていただいており、試合に関わり、勝った喜びを選手たちと共有できることがうれしいです。

今後の目標、夢を教えてください

僕がつねにクリニックにいなくても機能していけるように、スタッフを育てていきたいですね。ゆくゆくは分院展開して、地域に根付いたクリニックに成長し、地域の皆さんに貢献できたらと思っています。これまでの発言に矛盾しますが、プライベートでは、将来、短期でもいいのでニュージーランドで暮らしたいという夢もあります(笑)。

これから新規開業を考えている先生方へアドバイスをお願いします

いざ開業してみると、勤務医とは全く違う環境だということを実感しています。つい勘違いしがちなのですが、勤務医だったころの患者さんはあくまで病院が気に入って来てくれていた方がほとんどだということ。開業したら、自然と患者さんがたくさん来てくれるだろうと安易に思っていると苦労します。クリニックに足を運んでもらうために自ら動く必要があります。クリニックのコンセプトをコンサルティング任せにせず、強みが何であるかを自らしっかり考えることが大切な気がします。
開業して満足するのではなく、クリニックの認知度を上げるための方法を勉強することも必要です。今は看板を立てるだけでは集客できません。時代の移り変わりを理解して世の中にアンテナをはり、SNSを活用した戦略を練ったり、経営者目線の考えも必要になってきます。
とはいえ、まずは開業することを楽しんでほしいですね。開業を目指す理由は皆さんいろいろだと思いますが、思う存分楽しむことで、努力が結果に現れるのではないでしょうか。

interview_0002

三宿通り整形外科クリニック

有田 正典 院長

https://misyukuseikei.com/